双子の父ちゃん 愚痴日記Home

4人での生活開始
さて、いよいよ新居での4人での生活が始まった。
妻は、1年間育児休暇を取っている。
本当は、別々に寝たかったけど、哺乳瓶でのミルクも飲めるように
なり、私も手伝えるので、一緒に寝た。

この時、調乳ポットがとても役にたった。
一度お湯を沸騰させ、調乳ポットに入れておけば、適温になる。
また、夜中にいちいち粉ミルクの量を測るのは大変。
そこで、ミルカーが大活躍した。
これがあるとないとでは、大違いであった。
泣き声と眠気でイライラした状態で、暗闇の中、粉ミルクの量を
計るのは大変。ミルカーがあれば、予め小分けしておいたミルクを
哺乳瓶に入れてお湯を入れるだけ。

それにしてもこの頃は夫婦よく喧嘩した。
だいたい生まれてから半年くらいは、超最悪な険悪な雰囲気であった。
夜中はだいたい1時間おきに泣き声で起こされる。
特に明確な順番は決まっておらず、なんとなく交互に起きて
ミルクをやった。妻がおきると、おっぱい。
私がおきると、粉ミルクであった。

で、たまに真剣に寝てしまうと、2,3回連続で妻がおっぱいをやることになる。
もうそしたら大変だ。泣き叫ばれる。

いや、俺だって昼間、寝に会社行っている訳でもなければ、遊びに
行ってるわけでもないんだよ?俺の仕事どうしてくれる?

でもこれは言ってはいけないと思い、我慢した。
確かに、1日中子供の、神経を逆なでするような泣き声を聞かされ続けたら、
神経もまいるだろう。

実は、昼間は実家の親が手伝いに来てくれているのだ。
その間、1,2時間睡眠だって実はとってるのだ。
ひでーなー、男はつらい。

この頃、会社の方々にリサーチしたが、8割の人が、別々に寝ていた。
残りの2割は、泣き声でおきないから問題ないという人と、あとは
私と同じように一緒に起きて世話をする人。でもそういう人は、
私含めて二人だけだった。

この時期は、本当につらかった。
なぜもっと若いうちに産んでおかなかったのかと後悔した。
電車の中では余裕で座れない限り、基本的に立っているのだが、
この時ばかりは電車の中でとにかく座りたかった。眠りたかった。
2ヶ月くらいの時には、俺はこのまま死ぬんじゃないかとさえ思った。
夜は分断された、合計2,3時間の睡眠。
昼間は激務。
何も考えられず、光も見えず、毎日が惰性で過ぎていった。
疲労困憊

私の場合、昼は会社で激務、夜は寝れない。
それだけと言えば、それだけ。
妻は、あのイライラする鳴き声を、1日中聞かなければならなかった。
それは確かにきついだろう。

だからと言って・・・結構、妻は彼らをたたいた。
妻が、妻ではないように見えた。
確かに、元々ガキっぽくてわがままだったが、
我が子に対する暴言、暴力は見るに耐えられなかった。
ガッカリした、という表現がぴったりだった。

まぁ、暴力といっては大げさだが。げっぷを出させる時より
少々強めに背中や足をたたいていた。

ここで注意すると、泣き叫ぶ。

休日くらい、息抜きで、夫婦で食事でも行きたかったが、
実家の両親は、とても嫌な顔をした。
私の方は、母親だけなのだが、高齢のため
逆に怖くて預けられなかった。

もう何もかも嫌になった。
かすかな光
4,5ヶ月くらい経っただろうか。ちょっとずつだが、確実に
睡眠時間は増えていった。二人揃って2時間、3時間と。
3時間連続で寝られればだいぶ違う。
これで生き延びられた。
うちの双子は比較的よく寝てくれたから助かった・・・

その後、ゆっくりと睡眠時間は増えていった。
夫婦喧嘩は1年くらいは絶えなかったが。

今更遅いと思いつつ、電動スイングラックを買った。
これは人によって、効果があったりなかったりするそうだ。
うちは・・・かなりの効果あった。もっと早く買っておけばよかった。。。
会社の二人にも勧めたところ、一人は効果有り。
もう一人は、まるで効果がないと嘆いていた。
父ちゃんの順位
父親は大抵、昼間に仕事をしている。
子供と接する時間なんて、ほんのわずかだ。
必然的に、ジジババと一緒にいる時間が長くなる。

育児をしなくてよい代償に、
子供から見た優先順位は4番目になる。

私が抱っこすると、泣く。
抱っこしても、私のほうを見ない。

つらいなー、と思いつつ、
父親なんてこんなもんだとこの時は思うようにしていた。
おじいちゃん、おばあちゃんっ子
本音を言うと、双子が生まれる前から、
なるべくジジババの世話にはなりたくないと思っていた。
親が子供を育てる代わりに、親も子供に育てられるのだと思う。
苦労が多ければ多いほど、家族(夫婦)の結束は強まる。
それを乗り越えて、初めて夫婦になる。
ジジババに頼り切ってしまうと、もしジジババがいなくなった時、どうなる?
どんな時でも、夫婦で乗り切れるようになりたい。

ところが、実際には、妻は両親におんぶにだっこ。
特におかしいと思ったのが、ジジババがうちに来ると、
妻が掃除洗濯家事をこなし、赤ちゃんと遊ぶのはジジババだ。

これっておかしくない?
逆だろう?
普通なら、ジジババが家事をこなしてくれて、
妻は赤ちゃんの世話をするもんだろう?

そんなこんなで、妻とは本当によく衝突した。
ジジババに頼る話をしだすと、必ず妻は切れて泣き叫び、
議論にならなくなる。ので、途中から私も全てにおいて
あきらめの境地になり、あまり言わなくなっていった。

そのおかげか、2年以上経った今も、妻は毎日ジジババを
呼ぶ。次男は、もはやジジ無しでは生きられない体だ。
父親が抱っこしようとすると、泣き叫ぶ始末だ。

2年以上経った今更。ほんと今更。妻は私をかわいそうに
思ったらしく、「週に1回とか、ちょっとずつ私が一人で
風呂入れしてみるよ」と言い出した。

もう遅いんだよ。こうなることは2年前から
わかっていたんだよ。その議論をしようとしても、
お前は切れて終わっていたんだよ。
泣きたいのはこっちだよ。
どうしてくれるんだよ。。。

妻と私の、親を利用する考え方の違いは
ほとんど平行線のままだった・・・




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